海外のスリ事情
スリがよく起こるのは、人混みのなかです。
周りにたくさん人がいるので、そのいちいちに深く注意していられません。
そのため、近寄ってくる人に気づきにくくなるため、スリ側には狙い目なのです。
また、スリ側にとっては、盗んだことに気づかれても人混みに紛れやすくなります。
つまり、たとえ気づかれても逃げ切れる可能性が高いのがスリ側のメリットです。
人混みでスリが発生するのは国内でも海外でも変わりませんが、海外の場合、複数犯が多いのが特徴です。
一人のスリが単独で犯行に及ぶというより、何人かのチームプレーでスリを働くことが多く、慣れない日本人はスリ集団にとって絶好のカモになってしまいます。
具体的な手口としては、ターゲットに一人が近づいて話しかけます。
道を尋ねたりアンケートをお願いしたりなどその口実はさまざまです。
話しかけられた方はそちらに気を取られるため、その隙を突いてスリの仲間がカバンやポケットから財布や貴重品を盗みます。
スリに遭わないための心構え
海外で道端で声をかけられた時に、油断は禁物です。
もちろん全員が全員スリではありませんが、スリかもしれないと警戒しておくぐらいがちょうどいいです。
また、スリに目をつけられないように、いかにも観光客という格好は控えましょう。
道の真ん中で地図を広げたり、首からカメラを下げて珍しいものがあるたびに写真を撮ったりしていると、誰が見ても観光客だとわかります。
出歩く時は、荷物は最小限に抑え、シンプルな格好を心がけましょう。
あと、注意したいのが歩きスマホです。
最近は地図もスマホでチェックするため、海外旅行には欠かせないものですが、日本人の持つ高性能のスマホは海外のスリにとって格好の獲物です。
道を確認するためについ歩きスマホしたくなることもありますが、そんな時はスマホの画面に意識が集中して、周囲への気配りがおろそかになっています。
その隙を突かれてカバンやポケットから財布や貴重品を抜かれたり、スマホ自体を奪われたりといった被害は少なくありません。
スリ対策に便利なアイテム
目を離した隙に荷物を盗まれないためのおすすめのアイテムが、ワイヤーロックです。
空港や駅などの待ち時間に荷物を置いておく時に役立ちます。
また、ユースホステルに泊まる場合、知らない人と相部屋になることも多いです。
寝ている間に荷物を盗まれないように、ベッドの柱にワイヤーロックで固定しておくと安心でしょう。
街歩きのスリ対策アイテムとしておすすめなのがウエストポーチです。
腰に固定して上から服をかぶせることで、肩から下げるカバンよりも圧倒的に防犯性が高くなります。
両手が空くので、人混みのなかでフットワーク軽く行動できるのもおすすめの理由です。