時差ボケの症状とは?
日中に猛烈な眠気に襲われるかと思えば、夜になると眠れない、さらに不眠の影響もあって疲労感がついてまわる、うまく頭がまわらないといった症状が見られるのが時差ボケです。
観光旅行でなってしまえば楽しめず、ビジネスの出張でなってしまえば商談に支障をきたす、海外旅行の非常にやっかいな点です。
さらに食欲が低下したり、お腹の調子が悪くなるといった症状が見られる場合もあるため、つねにお腹の調子を気にしたり、トイレを意識しながら海外滞在を過ごさなければならないケースも出てきます。
原因はよく知られているように、体内時計の乱れです。
日本との時差が大きいところへ移動して急激に時間の感覚がずれることで、体内の生活のリズムと実際の時刻との間に落差が生じてしまい、体調をコントロールする機能がうまく働かなくなってしまうのです。
時差ボケになりやすい人はどんな人?
時差ボケは多かれ少なかれ誰でもなるものですが、個人差もあります。
ではどんな人がなりやすいのかというと、まず神経質な人です。
ちょっとした変化に対して反応してしまう人は時差がもたらす変化にも反応しやすく、時差ボケの症状が見られやすいといわれます。
さらに時差ボケからの回復も遅くなりやすいと言われており、時差をあまり深刻に考えない、いい意味での大雑把さが必要になるのかもしれません。
それから、もともと日常的に朝方の生活を送っている人も時差ボケになりやすいと言います。
早寝早起きで普段きっちりと体内時計を機能させている人のほうが、かえって時差ボケで狂いやすくなると考えられているのです。
あとは若い世代よりも中高年の方がかかりやすく、回復が遅れやすく傾向が見られます。
時差ボケの解消法
時差ボケになりやすいと「海外旅行はやめたほうが良いんじゃないの?」など言われたりもするものですが、もちろん対策・解消方法もあります。
まず、事前に十分な睡眠と休息をとっておくことが大事です。
フライト中にもうまく睡眠をとっておくこと、アルコールやカフェインの摂取を控えめにしておくことなどがまず挙げられます。
そして現地、または帰国後、実際に時差ボケになってしまったときはどうすればいいのかというと、太陽の光を浴びるのが一番手っ取り早くておすすめです。
夜勤が多い人が体内時計を整える方法としてもよく知られていますが、太陽の光を浴びることで体内のリズムがリセットされて改めて朝にセットされたうえでセッティングすることができます。
そのうえで、できるだけ現地の時間に合わせて行動することも大事で、簡単に言えば現地の時間帯に体内時計を合わせていくわけです。
このように、時差ボケになりやすい人でもちょっとした工夫を重ねることで十分に対策を行っていくことが可能です。